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滝口寺(大覚寺塔頭 往生院三宝寺)


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平家物語 巻第十 横笛

 

BGM : He Loves You / Ann Sally


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滝口入道は平重盛に仕えていた宮中警護に当たる滝口の武士で、本名を斉藤時頼といいました。
 
 
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時頼は、重盛の父清盛が西八条殿で催された花見の宴で、建礼門院の
雑士女横笛の舞姿に一目惚れし、恋文を送り、二人は恋に落ちました。
 
 
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しかし、時頼の父は身分違いの二人の恋に猛反対し、彼を激しく叱責しました。時頼は自責の念に
駆られ、横笛に知らせることなく、わずか19歳で嵯峨の往生院に入り出家してしまいます。
 
 
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『時頼が出家した』
その噂はあっという間に都に広まり、横笛はあちこちの寺を尋ね歩きます。
 
 
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端から見てもみすぼらしく感じるほど彼女の着物は汚れ、都の人々は眉をひそめますが、
彼女はそんなことをものともせず、一心に滝口入道を探しました。
 
 
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そんな彼女の想いが通じたのか、奥嵯峨の小庵に滝口入道の念誦の声を見つけます。
『入道様、どうか一目お姿を…』
 
 
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横笛は従待に尋ねさせ、自らは茂みに隠れてそっと彼の姿を見ようとしました。
 
 
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その声に応え、一人の僧が現れました。
『そのような者は、ここに居りませぬ』
 
 
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滝口入道はこの成り行きを僧坊の陰から眺め、断腸の想いで彼女を帰しました。
横笛は悲しみにうちひしがれ、自らの指を切り、その血で傍にあった石に歌を書きつけます。
 
 
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『山深み思い入りぬる芝の戸の まことの道に我れを導け』
 
 
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若い二人は互いに想いを秘めながら、二度と逢うことはありませんでした。

 

Comments:28

阿修羅王 08-11-18 (火) 23:14

ああ、悲しいお話です。
画像のそこかしこにゆらゆらと二人の影が漂っているように見えました。

pakupaku-chan 08-11-18 (火) 23:42

ひろさん、こんばんは。
しっとりした紅葉の風景にぴったりなお話ですね。
最後の写真で二人の別れた道を思い浮かべました。
こんなしっとりした紅葉も京都にぴったりです^^

Milk 08-11-19 (水) 0:03

2度も祇王寺まで行きながら滝口寺は行かなかったので
今度、行く時は是非、訪れたいと思ってます。

物語の舞台が今もそこにあるというのが京都の魅力なのですね(*^_^*)

ロココたえ 08-11-19 (水) 5:43

ひろさん、おはよう!

打ち間違えて↑に変なのが行ってしまいました。
書き直しています。

滝口寺にこんな悲しい物語があっただなんて知りませんでした。
ひろさんは平家物語も読まれたのですか。
横笛、哀れですね~
その後の彼女はどうなったのかしら。

yuta 08-11-19 (水) 11:42

こんにちは
悲しい恋物語ですね
ひっそりとした山寺がいっそうもの悲しくなります

08-11-19 (水) 17:07

あまりにも悲しいお話ですね。
今の人には理解に苦しむでしょうね。

最期のフォトがより一層悲しみを感じさせてくれました。

tolliano 08-11-19 (水) 17:23

おばんどす^^;
何度聞いても涙、涙のお話しっすね、ううう。
一人静かにジワッとイメージ膨らませてみたいお寺さんっすね。
下から3枚目の机、ひろさんの机に見えてきましてん^^;

nanase-kana 08-11-19 (水) 19:50

悲しくも切ない、一途な物語、ありがとうございます。
現代人の恋愛とは比べ物にならない高い壁が
昔はあったんでしょうね・・・。

さと 08-11-19 (水) 20:36

こんばんは、ひろさん^^
物語と同じく、上品で美しいお写真ですね♪
今では考えられないようなお互いを思いやるこころ。。
美しいですね。
今頃は一緒に暮らしてるんだろうか~。。

あずき 08-11-19 (水) 21:18

ひろさん こんばんは(^^)
切ないお話ですね・・・(涙)
滝口寺にそのような物語があったとは知りませんでした
美しいお写真の中にお二人の姿が浮かんで見えるようです・・・^^

JJ* 08-11-19 (水) 21:23

ひろさん、こんばんは。

なんとも切ない話ですね。
晩秋の夜に、グッときます。
今だったら、そんな思いをせずに済んだのでしょうにね。

お写真とともにお話の情景が目に浮かんでくるようです。
今日も静寂な中にもホロリとする文章をありがとうございます。

はなくろはん 08-11-19 (水) 22:07

こんばんは^^
ここは心が落ち着きます。
ただここに居るだけで、すーっと心が軽くなるような気がする。。
そして、ぼーっとしてしまう^^;
私にとってここは、かなり時間に余裕がある時でないと
近づいてはいけない危険で素敵な場所です^^
悲しい別れの場所であると共に、
相手の幸せを願う気持ちに満ちた場所であると思いたい^^

ぱたぽん 08-11-20 (木) 1:25

しっとりとした佇まいとお話が
心の奥に沁みこんでいくようです。
>下から3枚目の机、ひろさんの机に見えてきましてん^^;
ホント!見えます~

zapzap-kimama 08-11-20 (木) 12:47

こんにちは^^
横笛のお話は何度聞いても切ないですね。
美しいお写真に想像が膨らみます。
室から見るお庭のどこかに横笛の姿が浮かぶようです。

ひろ 08-11-21 (金) 0:28

♪阿修羅王さん
こんばんは^^
平家物語好きとしては、このお寺さんは外せません^^
静かでいいところですよね^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:30

♪ぱくぱくちゃん
こんばんは^^
学校で習った古典のお話が、ここでは
現実のものとして残ってるんですよ^^
そういうところを訪ねる旅はいかがですか?^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:31

♪Milkさん
こんばんは^^
この時期の滝口寺は、息を呑むほどの美しさですよ^^
皆さん祇王寺で止まってしまうみたいですね。勿体ないです^^;

ひろ 08-11-21 (金) 0:34

♪ロココたえさん
こんばんは^^
>ひろさんは平家物語も読まれたのですか。
今京都は源氏物語千年紀で盛り上がってますが、
僕は平家物語の方が好きなんです^^
>その後の彼女はどうなったのかしら。
彼女も出家し、静かに余生を送ったそうですよ^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:35

♪yutaさん
こんばんは^^
こういうお話を知ってから訪ねると、
雨の日の京都もいいかなって思いますよ^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:37

♪紅さん
こんばんは^^
最近の若い方って、意外と本読まれてますから、
もしかしたら僕たちより感度が高いのかもしれませんよ^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:39

♪トリアーノさん
こんばんは^^
ここはねぇ、雨の日に行くと本当しびれますよ^^
それが紅葉の季節なら。。
僕は嵐山界隈でも屈指の和みスポットだと思うんですけどねぇ^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:42

♪kanaさん
こんばんは^^
kanaさんには胸にぐいぐい来るのではないでしょうか。。
いろんなことを考えて、そして忘れるにはもってこいの場所です^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:44

♪さとさん
こんばんは^^
平家物語の中でも悲しいお話ですが、
なんか忘れられないお話なんですよね。。
今頃はどこかで生まれ変わってるんでしょうが、
きっと幸せに暮らしていると思いたいです^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:46

♪あずきさん
こんばんは^^
切ないですよねぇ。。
滝口寺も、そのすぐそばの祇王寺も、
悲しい物語の伝わるお寺なんですよ。
平家物語、また紐解いてみてくださいな^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:49

♪JJ*さん
こんばんは^^
秋の夜長。。どうですか、これをきっかけに
平家物語を読んでみるのは^^
その後ここを訪問すれば、感慨もひとしおですよ^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:51

♪はなくろはん
こんばんは^^
やっぱりここはすてきですよね^^
僕は近所なのでしょっちゅう行けますが、
はなくろはんはそうはいかないですもんね。
危険かもしれませんが、是非近づいてみましょう^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:52

♪ぱたぽんさん
こんばんは^^
こんな机いいですね^^
縁側から紅葉が迷い込んでくる机。
最高ですね^^

ひろ 08-11-21 (金) 0:53

♪zapzapさん
こんばんは^^
ここに座ってると、落ち葉を踏みしめる
音がきこえてくるんですよ。
空耳だと思いますが、なんか不思議です^^

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