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小庵巡り(1/2)


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妙光寺から法蔵寺、西寿寺へ

 

BGM : Never can say goodbye / INO hidefumi


京都市内から周山街道を北上すると、三尾と称する大寺院があります。
高雄(尾)神護寺、槇尾西明寺、栂尾高山寺がそれにあたりますが、京都の紅葉の代名詞
として、秋のシーズンには観光バスが何十台も連なるほどの人気スポットです。
その三尾を越え、さらに北上すると、知る人ぞ知る銀杏の神社、さらに桜で有名な常照皇寺
へと続いていきます。
このように周山街道の周辺には古刹、名刹が多いのですが、その入口、福王寺神社周辺にも
興味深いお寺さんが点在しています。
今回は観光客の全く行かないこれらの小庵を紹介していきたいと思います。
 
 
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妙光寺山門
 
妙光寺は臨済宗建仁寺派の禅寺ですが、写真のように山門はかたく閉ざされ、拝観謝絶と
なっています。
開山は1285年と古く、法燈国師を請じて花山家の菩提寺として栄えましたが、南朝との
関わりが深かったため、南朝凋落とともに荒廃していきました。
妙光寺は味噌、醤油の製造法の発祥地であり、後醍醐天皇は三種の神器をもってしばらく
このお寺に逗留していたとか。有名なところでは、現在建仁寺にある「風神雷神図屏風」、
実は元々こちらのお寺が保存してたんですよ。何気にすごいお寺です^^;
 
 
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村上天皇陵参道
 
妙光寺に隣接する長い参道は村上天皇陵へと続いています。
村上天皇は印象が薄いイメージがありますが、歌壇の庇護者として、また自身も歌人として
大いに活躍されました。琴や琵琶などの楽器にも精通し、平安文化を開花させた天皇といえます。
 
 
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妙光寺参道
 
その村上天皇陵参道から妙光寺の参道を少しだけ覗くことが出来ました。
禅寺らしい簡素な佇まいですね^^
 
 
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法蔵寺山門
 
さて妙光寺から西の山を回り込むように南下すると、法蔵寺の山門が見えてきます。
この法蔵寺がある辺りを鳴滝といいますが、この近くの川がここで滝となり、その水音が遠く
まで鳴りひびいたことからこう呼ばれるようになりました。
西行法師は、その悲しげな滝の音に感じ入り、このような歌を歌っています。
「暫しこそ人目慎みに堰かれけれ 果ては涙や鳴滝の川」(山家集、中、恋)
 
 
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法蔵寺本堂
 
法蔵寺は元々二条家の山荘だったものを、陶工の尾形乾山が譲り受け、乾山焼の窯を築いた所です。
尾形乾山をご存じない方は、尾形光琳の弟といえばおわかりでしょうか。乾山は遊び好きな
光琳とは対照的に、内省的で、書物を愛し隠遁を好んだそうです。
 
 
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法蔵寺庭園
 
ちなみに、乾山の号は、ここ鳴滝が都の北西(乾)の方角あたることから、乾の山、『乾山』と
したそうです^^
 
 
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西寿寺参道
 
さて、法蔵寺から北に数分歩いていくと、右手に北山杉のそびえるお寺が見えてきます。
よく見るとまだ紫陽花がたくさん残っていました。もしやこれは隠れた紫陽花の名所では^^
 
 
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西寿寺本堂
 
西寿寺は浄土宗の尼寺で、現在でも女性の庵主さんが愛想良く応対して頂けます。
さてこの本堂、写真でもおわかりの通り、ちょっと普通とは違います。重層で高殿風の本堂は、
どことなく大陸風な感じがしますね^^
 
 
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西寿寺本堂
 
境内はこじんまりしていますが、山に囲まれてとても緑が多く、野鳥のさえずりが至る所で
聴こえてきます。
 
 
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西寿寺境内
 
庵主さんにお話を聴いてみると、必殺シリーズや子連れ狼などの時代劇のロケによく使われたとか。。
なるほど、それらしい雰囲気がかなり感じられます(笑)
 
 
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飾り瓦
 
実はこのお寺、市内を一望できる絶景スポットでもありまして、この飾り瓦が眺めてる景色は
どんなものかというと、
 
 
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西寿寺眺望
 
こんな感じです^^
この日は霞がかかってたのと、若干曇り空だったため、絶景とまではいきませんでした^^;
 
 
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飾り瓦
 
あれま、頭掻いてる(笑)
さて、明日ももう一日お付合いくださいませ^^

 

Comments:35

volnay007 07-08-01 (水) 21:55

どんな小さなお寺にも
とんでもない縁がある方が眠っています。
最近それを再認識しました。(^^

07-08-01 (水) 21:57

こんばんは^^

皆々様から
歌の才能をあやかりたいものです。(*^-^)

chibi_kaho 07-08-01 (水) 21:59

うそぉ~、最後のって本当に頭掻いてるんですか?(^^;

しかし未だに拝観謝絶なんて硬派なお寺もあるんですね~
現代のお寺というと、皆に開放されているイメージだったので、
ちょっと驚きました(^^;

07-08-01 (水) 22:30

飾り瓦、何ともかわいい!
以前、テレビで瓦職人さんのお仕事ぶりを追ったドキュメンタリーをみてから寺社などへうかがった時の楽しみが一つ増えました。
それにしても、最後の1枚、かわいすぎです。>^_^<

ccrkasago 07-08-01 (水) 22:46

今晩は 御紹介していただきありがとうございます、知らないお寺が
沢山ありますね 京都は深いところです、

Milk 07-08-01 (水) 23:00

西寿寺は尼寺ということで初めてのお寺なのになとても親しみやすいですね。
おまけに頭掻いてる狛犬さんが屋根に乗ってるなんて最高!♪(^◇^)

takahashi05830 07-08-01 (水) 23:23

今晩は、高橋です。
十一枚目、こんな巨大な歯朶?は初見です。
お礼にこんな即興俳句を詠んでみました。
   灯籠を大きな歯朶の飲み込めり 
おそまつ。ありがとうございました。

tolliano_papan 07-08-02 (木) 2:22

(Here is a posted private comment.)

zapzap-kimama 07-08-02 (木) 13:32

こんにちは♪
落ち着いた佇まいですが、とても歴史が深いんですねぇ( ..)φメモメモ
飾り瓦かわいいですねぇ♪
掻いてぇ~なと言われている感じがしました(笑)

patapatamaman 07-08-02 (木) 14:16

よい眺めですね~~~
思わず暑さを忘れマス(*^^)v
明日も楽しみですよ♪

tmphotosandiego 07-08-02 (木) 17:33

観光化されてないところにも名所があるんですね。
しかも市内が一望できるスポットまで。
頭掻いてる飾りがわら、かわいいですね(^^)。
正面向いてる子と一対なのかしら。

churin 07-08-02 (木) 19:04

ひっそりと佇むこちらのお寺をここまで丁寧に紹介されている
ところは他にないんじゃないかな~。
こうして歴史的背景、携わった方々の話を聞くと興味深いものが
ありますね。
西行の歌は、、、悲恋かな。

may 07-08-02 (木) 19:35

これはひろさんのこのページを印刷して一度回ってみたいルートだなあ。
西行法師はやはり自分の恋があったからこうやって悲恋の詩を書けるんだな。これはこの前tollianoさんのところで読んだので連動して勉強になりました。

はるひ 07-08-02 (木) 19:49

ひろさんこんばんは。今日もいい勉強させてもらいました^^
京都って奥深いですね。閉ざされてるお寺のほうが、よけいに
知りたくなります☆曇り空の光加減が合ってますね^^

small-talk 07-08-02 (木) 20:56

しっとりとした、良いお寺ですね。
味噌、醤油の製造法と関係あるというのが面白いですね。
大陸からの伝来なのでしょうか。

easykyoto 07-08-02 (木) 21:54

♪volnayさん
こんばんは(^^)
こういう観光客が見向きもしないお寺にこそ、どえらい由緒があるもんなんですね(^^;
今回再認識しました。。

07-08-02 (木) 21:55

ひろさん、凄いダッシュしていますね!
もう↑が!

たしかに観光客はこんな奥まで行きませんね。
私も高山寺、北山杉辺りまでです。
まだその奥にこんな閑静な所があるんですね。
西寿寺の庵主さんと言葉を交わしてみたくなりました。
もうそれだけで鎮静作用が有りますね(爆)

↓の尼寺の情報ありがとうございました。
これは大変貴重な情報です!!!!!

easykyoto 07-08-02 (木) 21:55

♪杏さん
こんばんは(^^)
何を仰る、もう既にお持ちじゃないですか(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 21:58

♪ckahoさん
こんばんは(^^)
>うそぉ~、最後のって本当に頭掻いてるんですか?(^^;
こりこり音がしてましたよ(笑)
実は拝観謝絶のお寺の方が多いんですよ。皆さんが普段訪れるのは観光寺院
と言われるもので、実はこちらの方が特殊なんです(^^)
大徳寺や妙心寺、東福寺などに行くと、塔頭のほとんどが非公開寺院なんで
驚かれると思います(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:00

♪紫さん
こんばんは(^^)
狛犬や鯱、鍾馗さんなど、結構バラエティーに富んでますからね(^^)
僕も足で頭掻いてる狛犬さんは初めてです(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:02

♪かさごさん
こんばんは(^^)
このあたりのお寺さんは皆さん素通りだと思います。その先の三尾のお寺が
あまりにも有名ですからね(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:03

♪Milkさん
こんばんは(^^)
境内もとても丁寧に手入れされてましたし、尼寺らしい清潔感溢れるお寺さん
でした(^^)
ここには水琴窟もあるんですよ(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:06

♪高橋さん
こんばんは(^^)
そういえば、このお寺さんは至る所に巨大なシダが茂ってましたねぇ、、
お地蔵さまもシダに埋もれてました(^^;

easykyoto 07-08-02 (木) 22:08

♪zapzapさん
こんばんは(^^)
このあたりは京の北の口にあたりますから、昔は重要な場所だったんでしょうね。
やはり実際に行ってみると、新たな発見がありますね(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:10

♪patapatamamanさん
こんばんは(^^)
いい眺めでしょ(^^)
でもお墓の中を通っていかないと行けないんで、ちょっと怖いかも(^^;

easykyoto 07-08-02 (木) 22:12

♪Toshiさん
こんばんは(^^)
一般に公開されてないお寺さんでいいとこいっぱいあるんですよ。
いろんなつてを辿って訪問するんですが、残念ながら写真撮影禁止のところが
ほとんどで、皆様に紹介できないのが残念です。。(^^;
>正面向いてる子と一対なのかしら。
ええ、なかよしさんでした(笑)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:14

♪チュリ姐さん
こんばんは(^^)
確かにあまりないかも。。ググってもあまり出てきませんしね(^^;
毎度のことながら、西行さんの歌は心に響きますね。。(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:16

♪mayさん
こんばんは(^^)
はは、こういう観光客と誰一人として会わないコースもおもしろいかもしれませんね(笑)
西行さんは本当すごい歌人(というか歌僧)ですよね。。
おかげさんで彼の歌、たくさん覚えましたよ(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:18

♪はるひさん
こんばんは(^^)
一通り名の知れたお寺さんを回ると、次はこういうお寺さんに行きたくなります(^^)
いろんな由緒を調べていくと、既に知ってるお寺の由緒と繋がったりして、とても
おもしろいです(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:20

♪amall-talkさん
こんばんは(^^)
>味噌、醤油の製造法と関係あるというのが面白いですね。
なんでこの場所なのか、謎がかえって深まります(笑)
このあたりは大陸出身の豪族も住んでたようですから、そうかもしれませんね(^^)

easykyoto 07-08-02 (木) 22:25

♪紅さん
こんばんは(^^)
毎日更新ですからね(笑)
場所は高山寺の奥じゃなくて、逆に手前になります。近くには仁和寺や竜安寺
があります。きぬかけの道から周山街道に変わるあたりですね(^^)
京都市内であれば、鹿王院の他にも妙心寺の大心院や妙蓮寺、大原などにも
ありますから、有効に活用すれば楽しい経験が出来るかもしれませんよ(^^)

photobananas 07-08-02 (木) 22:41

こんばんは。
すっかり出遅れてしまいました(^_^;)
北山杉の間に咲く紫陽花、素敵ですね。
京都に行っても、なかなこの辺りまでは足を運べませんので、
貴重な紹介ありがとうございます。

hikariy3 07-08-03 (金) 18:44

とっても勉強になりました。
もちろん足を伸ばしたことはありません。
こうした貴重な場所を写真で見せてもらえるのとってもうれしいことです。
ひろさんの気合のほども伝わってきます。
ぜったいまた天気のよい見通しの利くときに再度行かれそうですね。

easykyoto 07-08-03 (金) 20:16

♪photobananasさん
こんばんは(^^)
いえいえ、どうぞごゆるりと(笑)
龍安寺まで来られる元気があれば、なんとかこのあたりまでは訪ねることが
出来ますよ。初めての方にはお勧めできませんが、何度も京都に来られてる
方であれば、楽しいと思います(^^)

easykyoto 07-08-03 (金) 20:18

♪hikariさん
こんばんは(^^)
仕事でお客さんの所に行く時などに、ちょこちょこチェックしてるんですよ(^^)
このあたりも前から気にはなってたんですが、今回やっと訪ねることが出来て
ホッとしております(^^)

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